2008年 06月 17日
6/17 ショーソン「詩曲」
今日、携わったのは
ショーソンの「詩曲」。
ヴァイオリンとオーケストラによる
彼の代名詞的な作品。
必ずしも日本で
広く知られているとは言い難いが、
渋い光彩を放つ名曲だ。
流麗な旋律と
渋みのあるハーモニーに
何か象徴主義の絵画や詩に通じる
共通の空気感が漂っている。
いつも思う事だが、
これは
この時代に流れていた
ポエジーなのだろうか。
19世紀後半の作品は
豊潤な色使いの中に
どこか切なく、
諦観の境地を感じる事が多い。
そこが
他の時代にない魅力になっているのだけれど。
独特の境地に至った
晩年のブラームスは、
未来の音楽に絶望的なコメントを残していた。
あの時代から
すでに1世紀以上も経過している。
不思議な気がする。
by marcielo
| 2008-06-17 00:21
| ブラームス